皆さん、こんにちは!
私たち芝産業株式会社は、レストランやカフェ、居酒屋といった、人々が食事を楽しむ空間の内装工事を専門に手掛ける会社です。
「飲食店の内装の仕事に興味があるけれど、なんだか大変そう…」「『きつい』という噂を聞くけど、実際はどうなんだろう?」
そんな風に、一歩を踏み出すことをためらっている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、飲食店の施工管理は、華やかなイメージの裏で、多くの困難が伴う仕事です。しかし、それを乗り越えた先には、他では味わえない大きなやりがいと達成感が待っています。
この記事では、飲食店の施工管理がきついと言われる理由から、この仕事に本当に向いている人の特徴、そして何よりも**「この仕事を選んでよかった」**と思えるような、後悔しない会社選びのポイントまで、業界のプロである私たちが本音で詳しく解説します。
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第1章:なぜ飲食店の施工管理は「きつい」と言われるのか?その理由と背景
まず、この仕事がなぜ「きつい」というイメージを持たれがちなのか、その理由を深く掘り下げてみましょう。これらの課題を正しく理解することが、自分にこの仕事が向いているかを見極め、やりがいを持って働くための第一歩になります。
理由①:「オープン日」という絶対的なプレッシャー
飲食店の工事における最大のプレッシャー、それは**「オープン日」**の存在です。オープン日は、クライアントの事業計画の根幹であり、1日でも遅延すれば、売上機会の損失、人件費の発生など、直接的な金銭的損害に繋がります。そのため、工期は非常にタイトに設定されることが多く、施工管理者は常に時間に追われることになります。
天候不順による資材搬入の遅れ、予期せぬ現場のトラブル、追加工事の発生など、計画通りに進まない要素は無数に存在します。そうした中で、冷静に状況を判断し、職人さんや業者さんと連携してリカバリー策を講じ、何としてもオープン日に間に合わせる。
強い責任感と精神的なタフさが、この仕事には不可欠です。
理由②:多岐にわたる専門知識と複雑な調整業務
飲食店の内装工事は、単なる「箱物」づくりではありません。そこには、厨房設備、給排水、電気、ガス、空調、防災設備といった、生活インフラに関わる多種多様な専門工事が複雑に絡み合います。施工管理者は、これら全ての工事内容を大まかにでも理解し、それぞれの専門業者がスムーズに作業できるよう、工程をパズルのように組み立てていく必要があります。
一つの連携ミスが、「厨房のシンクから水が流れない」「ダクトの排気能力が足りず、店内に煙が充満する」といった致命的な問題に発展することもあります。
幅広い知識と、多くの関係者の間を飛び回る調整力が、日々試されるのです。
理由③:お客様の「想い」と現実の「予算」の狭間で
私たちの仕事は、クライアントであるオーナー様の「夢」や「こだわり」を形にすることです。しかし、その夢には必ず「予算」という現実的な制約が伴います。「この壁には、イタリア直輸入の特殊なタイルを使いたい」「この照明は、どうしてもデザイナーズのものにしたい」といった強い要望に対し、予算内でどうにか実現できないか、代替案はないか、と知恵を絞るのも施工管理者の重要な役割です。
お客様の想いを大切にしながらも、プロとしてコスト管理の視点を持ち、時には難しい判断を迫られる。
この板挟みの状況が、精神的な負担となることも少なくありません。
理由④:マルチタスクによる長時間労働の常態化
施工管理者は、複数の現場を同時に担当することが一般的です。朝一番でAの現場の朝礼に参加し、午前中にBの現場の進捗を確認、午後はCの現場の打ち合わせに立ち会い、夕方事務所に戻ってからは、溜まった見積もり作成や発注業務、報告書の作成に追われる…。そんな毎日が続けば、どうしても労働時間は長くなりがちです。現場と事務所の往復にかかる移動時間も、大きな負担となります。
マルチタスクと長時間労働が、「きつい」というイメージに直結していることは否めません。
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第2章:あなたはどっち?飲食店の施工管理に向いている人の特徴
厳しい側面もありますが、それを上回る魅力とやりがいがあるからこそ、私たちはこの仕事に誇りを持っています。ここでは、この仕事で輝ける人の特徴を、より具体的にご紹介します。
特徴①:「調整役」としてのコミュニケーションを楽しめる人
この仕事は、まさに「人」と「人」を繋ぐハブのような存在です。オーナー様、デザイナー、大工さん、電気屋さん、内装屋さん…。様々な立場のプロフェッショナルたちの中心に立ち、それぞれの意見を聞き、時には利害が対立する場面でさえも、プロジェクトという一つのゴールに向けて全員が納得できる着地点を見つけ出さなければなりません。
人と話すことが好き、というだけでなく、
異なる意見を調整し、チームをまとめていく過程に喜びを感じられる
そんな人は、この仕事で大きなやりがいを見出せるでしょう。
特徴②:共感力と想像力を持ち、相手の立場で考えられる人
「自分がお客さんだったら、この席でどんな景色を見ながら食事をしたいだろう?」「キッチンのスタッフは、このレイアウトで一日中働いて疲れないだろうか?」
図面を見ながら、その空間で過ごす人々の気持ちをリアルに想像できる力。それが、真に価値のある店舗を創る上で最も大切です。
自分の知識や経験を押し付けるのではなく、オーナー様の言葉の裏にある本当の悩みや、エンドユーザーであるお客様の潜在的なニーズを汲み取り、それを形にする提案をする。
そんな仕事ができた時、最高の信頼関係が生まれます。
特徴③:予期せぬ事態にも動じない、柔軟な問題解決能力
「発注した資材が、届いてみたら色が違った」「壁を壊してみたら、図面にない配管が出てきた」
現場では、毎日何かしらの予期せぬトラブルが発生します。そんな時、パニックに陥るのではなく、「さて、どうやって解決しようか」と冷静かつ前向きに考えられる人。そして、代替案を素早く提示し、関係者を動かして事態を収束させられる人は、施工管理者として非常に頼りにされます。
ピンチをチャンスに変えるような、柔軟な思考力が求められます。
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第3章:後悔しないための会社選び ― 働き方と未来を見極める
この業界で長く、やりがいを持って働き続けるためには、自分に合った会社を選ぶことが何よりも重要です。給与や休日だけでなく、会社の「姿勢」や「文化」に目を向けてみましょう。
ポイント①:キャリアプランと教育制度の明確さ
入社後の成長の道筋が、具体的に示されている会社を選びましょう。「未経験者はまずアシスタントから始め、3年後には小規模案件の主担当へ」「将来的には大規模プロジェクトのマネージャーや、設計・企画部門へのキャリアチェンジも可能」など、明確なキャリアパスがある会社は、社員の成長を真剣に考えている証拠です。
OJTだけでなく、資格取得支援制度が充実しているかも重要なチェックポイントです。
ポイント②:業務効率化への投資を惜しまないか
「残業が多い」という業界の課題に対し、精神論ではなく、具体的な仕組みで解決しようとしている会社かどうかも見極めるべきです。例えば、情報共有をスムーズにするためのITツールや、現場の状況をリアルタイムで把握できる施工管理アプリなどを積極的に導入している会社は、
社員の負担を本気で減らそうという意思がある
と言えます。
ポイント③:企業理念や「何のために働くか」への共感
「ただ安く、早く造ればいい」と考えている会社と、「お客様の事業成功のために、最高の空間を創る」と考えている会社とでは、日々の仕事の質も、得られるやりがいも全く異なります。
その会社が何を大切にし、社会にどんな価値を提供しようとしているのか。
企業理念に心から共感できるかどうかが、長く働き続ける上で最も重要な要素かもしれません。
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■まとめ:未来の働き方をデザインする、芝産業の挑戦
飲食店の施工管理は、確かに「きつい」と言われる側面もあります。しかし、それはお客様の大きな期待を一身に背負っているからこその厳しさであり、乗り越えた先には、他では決して味わえない大きな達成感と感動が待っています。
大切なのは、自分らしく、やりがいを持って働き続けられる環境を見つけることです。
そのためには、会社の理念や働き方、そして未来への投資姿勢をしっかりと見極める必要があります。
例えば私たち芝産業株式会社では、「きつい」と言われる原因の一つである現場への移動や確認作業の負担を軽減するため、
最新の360度カメラと現場管理ソフトを導入しています。
事務所にいながら現場の細部まで、まるでその場にいるかのように確認できるため、無駄な移動時間を大幅に削減。業務の効率が格段に上がり、社員は見積もり作成やお客様との打ち合わせといった、よりクリエイティブな仕事に時間とエネルギーを注げるようになりました。
業界の課題に真摯に向き合い、テクノロジーの力で社員の働きやすさを追求している会社も数多く存在します。
この記事を参考に、ぜひあなたにぴったりの会社を見つけ、人々を笑顔にする素晴らしい空間づくりの世界へ、勇気を持って飛び込んできてください。芝産業は、あなたの挑戦を心から応援しています。
飲食店の空間づくりに興味をお持ちの方は、ぜひ一度お話を聞きに来てください。
私たちと一緒に、人々の記憶に残る「おいしい空間」を創りましょう!
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